
2012年07月13日
書道の先生
この加藤醤油の看板とのれん。とてもいいものに仕上がって、本当に良かった。
幼稚園の時から高校三年まで、お世話になった習字の先生がいます。
江極先生です。
字が下手な私は(とても10年以上も書道教室に通っていたとは思えない・・・)、なかなか上達が遅かったのですが、それでも長く通えたのは、教室のアットホームな雰囲気が好きだったからかな・・・
書くのが終わってからも、先生のそばで丸付けしているのを見ながら、学校であったことや家で怒られた事など、とりとめもなく話したりして、ゆったりした時間を楽しんでいたような気がします。
そして月日が流れ、私は結婚、出産を経ましたが、書道教室はずっと続いていて、長男が小学生の6年間、そして今は次男(4年生)がお世話になっています。送り迎えの時に様子を見ることがありますが、昔と変わらない雰囲気で、子供たちものびのびと書道の時間を楽しんでいるようです。まさに、癒しの場、だと思います。
お店を新しくするにあたって、看板とのれんを作ろうということになった時、やはり、これは江極先生にお願いしたいと思いました。先生に話したら、快く引き受けてくださいました。そして、この素敵な看板とのれんが出来上がりました。
そんな先生が、4月に亡くなられました。
体調を崩されたと聞いてはいましたが、いつ教室に戻ってきて下さるかと待っていました。
今は三人の息子さんとその奥様方が、教室を見てくださっています。先生の訃報を最近まで知らずにいたことをお詫びすると、
「最後に自分の作品をああいう形で残せて、うれしかったと思うよ。」と、言って下さいました。
こちらの方こそ、本当にうれしいことです。この立派な看板に恥じない仕事をしていきたと思います。長い間、本当にお世話になりました。
ご冥福をお祈りします。
Posted by ウルトラの母 at 08:50│Comments(0)